高知県知的障害者育成会は、昭和27年10月 岩崎令子氏が中心
となり、高知県精神薄弱児育成会(手をつなぐ親の会)として発
足しました。会の発足から昭和、平成を超えて令和の時代となり
ました。育成会の歩みは、障害者福祉の歴史と言っても過言では
ありません。令和時代と岩崎令子さんの令の字が同じであること
に運命を感じています。
日頃から高知県下の市町村で育成会の会長をはじめ会員の方々
が、真摯に地道にそれぞれの地域に合った特色のある活動をして
いる姿に感銘を受けています。育成会活動においては①会員の減
少②収入確保③各地区育成会の個別課題等があり、今後どのよう
にして活力ある育成会にしていくか、各地区の育成会の会員の皆
様より様々な提言を聞かせていただきたいと思います。そして障
害のある方々や家族、関係者がより安全でより住みやすい社会、
地域を作る為、会員の皆様お一人お一人の力を結集し、その名の
とおり皆で「手をつなぐ」ことの必要性を再認識しております。
法律や条例が整備されてきましたが、より使いやすくしていく
には大きな声を上げることが大切です。皆様の声に耳を傾けなが
ら育成会活動に邁進いたします。
現在、育成会として取り組まなければならない課題が山積して
おります。地域、施設における高齢化、親としての一番の心配で
ある親なき後の問題と早急な取り組みが必要です。又、社会福祉
法人としての高知県知的障害者育成会が運営している各施設の事
業の安定的経営と社会資源の一つとして社会貢献活動を充実して
いく必要があります。今後とも地域の皆様をはじめ、行政並びに
関係機関の方々には、高知県知的障害者育成会への変わらぬ御支
援と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
高知県知的障害者育成会
理事長 秋友 英稔